むちママの子育てデビュー

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アトピー素因ありと診断されてから

娘は生後4ヶ月頃に”アトピー素因あり”の診断を受けています。乳児湿疹がなかなか良くならず、口唇や耳が切れて出血するところまで行ってしまいました。その時期の写真を見返すと痒そうで痛そうで、もっと早く良い治療法を見つけてあげていれば・・・と後悔するばかりです。

信頼できる先生に出会うまで

出産した病院では、その産院で生まれた子に限り小児科の受信も可能です。不妊治療からお世話になった信頼できる先生だったため、湿疹についてもまずは産院に相談しました。産院では”大人で言うニキビ”との診断を受け

・石鹸を使わずにぬるま湯で洗うこと

・サトウザルベ(亜鉛華軟膏)を塗ること

と指示を受けました。まず1週間継続しましたが良くならず、ちょうど1週間後に4ヶ月検診(集団)があったたため、そこで相談することにしました。

 

4ヶ月検診には地域の小児科の先生が来ていて、順番に診察してくれます。ここでの対応は本当に最悪で、涙を堪えながら帰宅したのを覚えています。ここで言われたのは、

母乳の質が悪いため皮膚をきれいに保つための栄養が足りていない。完ミにするように。

と言うものでした。この時点で既にミルク拒否が始まっていたので、栄養士さんの栄養指導も受けましたが、食べている量は十分だったため、「フルーツを追加するように」というアドバイスで終わりました。毎日フルーツを追加して食べましたが、改善は見られず、友人に相談したところ次の本を紹介してもらいました。

結果的にこの本を読んで、皮膚科を受診することにしたのですが、この本はとてもおすすめです。重要な箇所は漫画で描かれているので産後のぼんやりとした頭でも理解できますし、夫も嫌がらずに読んでくれました。後述しますが、我が家の場合は夫の協力が不可欠だったため、この本のおかげで夫婦で協力できたことは後々非常に良い結果となりました。

 


マンガでわかる! 子どものアトピー性皮膚炎のケア

信頼できる先生に出会えた(皮膚科編)

継続して通院することを考え、一番近くの皮膚科を受診しました。これが本当にラッキーでしたが、ここの先生が娘の肌をきれいにしてくれました。ここで言われたことは次の通り。

・サトウザルべ(亜鉛華軟膏)は水分を吸収する性質があるため、皮膚を乾燥させてしまい逆効果。

・耳や口唇が切れてしまうのは通常の乳児湿疹とは異なり「アトピーの素因がある」。肌が弱い特性があると考え、適切にステロイドを用いて治療していく必要がある。

アトピーと診断できるのは少なくとも小学生になる頃で、乳児の時点で診断はつけられない。あくまで「素因あり」ということで、アトピーにならない可能性も大いにある。

・皮膚が荒れた状態を放置するとアレルギーのリスクを高めるため、ステロイドを使って治療していく必要がある。炎症が落ち着いたら保湿で管理

・完璧にきれいにしようと思わなくて良い。必ずしもステロイドを塗り続けることが良いことではない。ステロイドを塗るべきか判断がつかなければ受診を。

 

ここでステロイド(ロコイド)と保湿剤(ヒルドイド)と保護剤(ワセリン)を処方してもらった結果、1ヶ月で炎症は治まり、きれいな皮膚になりました。

信頼できる先生に出会えた(小児科編)

離乳食を開始してから、卵・きな粉で口の周りが荒れることがありました。皮膚科ではアレルギーの診断はできないため、皮膚科の先生に紹介してもらったアレルギー専門医のいる小児科を受診しました。こちらの先生も非常に信頼できる先生で、継続してお世話になっています。ここでは、

・口の周り(食べ物が触れたところ)だけが荒れるのであればよだれでかぶれるのと同じで、アレルギーでない可能性も高い。継続して少量ずつ食べさせることを推奨する。

・母乳の質と皮膚の炎症についてはエビデンスがないが、体重の増えが良くないのでミルクを足す・離乳食をどんどん進めていくのは必要。

・血液検査の数値は「現状」を表すもので、特に乳児の場合は変化が著しく、参考にしかならない。赤ちゃんにとって採血は負担が大きく、血液検査をするメリットは少ない。

・新しい食材はひと匙から始めることを徹底し、食品が触れていないところにも湿疹が出る、腫れる、むくむ、呼吸困難などの症状が出たらすぐに受診を。

とアドバイスいただきました。口の周りの荒れについては皮膚科の治療方針に従って良いとの結果で、ここでは特に薬を処方してもらうことはありませんでした。

10ヶ月になった娘の現状

徐々に肌が強くなってきたことと、定期的に皮膚科に相談しながら管理していることでひどく炎症を起こしてしまうことはなくなりました。処方されたロコイドもほぼ使用することはなく、保湿(ヒルドイド)と保護(プロペト)で管理できています。

全卵ときな粉を食べた後は口の周りが荒れやすくなるため、プロペトで保護し、急激に量を増やさないことを心がけています。

4ヶ月検診で指摘された完ミへの移行は実施しませんでしたが、離乳食の食べが悪い時期には粉ミルクでプリンを作っておやつにしてみたり、鉄分補給の観点からも母乳以外での栄養補給は心がけています。

夫婦で協力できて良かったこと


マンガでわかる! 子どものアトピー性皮膚炎のケア

こちらの本を読んだおかげで、夫が主体的に娘の皮膚管理をしてくれるようになりました。夫が基礎知識を身につけてくれたおかげで、治療方針についても「ママに任せる」がなくなり、悩んだときに相談できる心強いパートナーになりました。一緒に考え、悩んでくれる人がいることは本当に重要です。

それから、義実家に連れていく際に夫からきちんと要望を伝えてくれるのもとても助かっています。義実家には室内犬が3匹います。私も犬を飼っていたので理解できるのですが、我が子のように可愛がっている犬と孫を仲良くさせたいという気持ちから、新生児の頃から積極的に犬を近づけたり触らせようとする場面が多々ありました。また、掃除が苦手な義両親なので、クッション・ソファー・ラグには髪の毛や犬の毛が結構ついていたりします。「まだ犬とくっつけないでほしい」「赤ちゃんが過ごすスペースを清潔にしてほしい」というのは私からはとても言いにくいことだったので、夫が自発的に義両親に言ってくれたことはとてもありがたかったです。