むちママの子育てデビュー

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切迫早産と診断されてからの緊急子宮頸管縫縮(マクドナルド手術)

 前回の記事で切迫早産について触れましたが、子宮頸管縫縮術と入院生活についても書いておきたいと思います。誰かの参考になれば嬉しいです。特に旦那さんによんでもらいたい・・・!

yuryu04.hatenablog.com

 切迫早産とは

早産の一歩手前の状態です。医療の進歩で、28週を超えた赤ちゃんは万が一早産になっても生存の確率がグッと高くなっていますが、正産期まではお腹にいてくれることが一番なので、早産にならないよう対処する必要があります。私は「生存率」だけみて切迫早産の診断結果をあまり深刻に捉えていなかったのですが、その後下記の説明をお医者さんから受け、これまでの行いを後悔し涙が止まらなくなりました。(後述しますが切迫早産はお母さんのせいではありません!)

  • 35週未満で生まれた場合、肺の機能が不十分なため挿管を伴う治療が必要になる。NICUのある病院でのみ出産可能。
  • 36週未満で生まれた場合、RSウイルスに対する免疫力が著しく低いため、毎月一回の予防接種が必要になる。
切迫早産の原因

原因の多くはわからないケースがほとんどのようですが、

  • 細菌感染
  • ストレスや疲労
  • 体質

といったものがあります。私の場合は細菌感染はなかったので、体質 もしくは ストレスや疲労ではないか、と言われました。お腹が張っているにも関わらず、休息を取らずに動き回ることも切迫早産の原因となり得るようです。私はお腹の張りがどういうものなのかわからず、妊娠前と同じように仕事も家事もしていました。疲れたな、と思うことは多々ありましたが、なんとなく自分からは言い出せませんでした。今思えば、自分から言わなかったことで周りに「これくらいは大丈夫なんだ」と思わせてしまったように思います。

世の中の妊婦さん、「妊婦様」でいいんですよ!少しでも違和感を感じたら早めに休みましょう!

旦那さん、妊婦さんに大切なのは休息ですよ!家事分担、きっちり見直しましょう。

子宮頸管縫縮術(マクドナルド手術)

28週で子宮頸管25mmの診断。私の場合は、25mmあるように見えても子宮頸管がかなり柔らかくなっていて、ここから急速に短くなるリスクが高いことから、子宮頸管を縫い合わせる手術「子宮頸管縫縮術(マクドナルド手術)」を勧められました。稀に手術の刺激が引き金となって破水・早産につながるケースもあるようですが、確率はかなり低いとの説明を受けました。妊娠後期に入るとリスクが上がるため、私の通っている産院では30週以降の手術はできないとのことでした。(ギリセーフ!)

金曜日の診察だったため、一旦帰宅し、張り止め(リトドリン)を飲みながら自宅安静。月曜日に手術することになりました。手術当日のスケジュールは次の通りです。

  • 手術に備え、前日の夕飯を最後に絶食。飲み物も当日朝6:00以降はNG。

  • 朝9:00に病院に向かい、夫同伴のもと手術の説明を受け、同意書にサイン。

  • 排便を促すための座薬を入れ、排便。

  • 手術代に自分でのぼり、ショーツを外して待機。

  • 静脈麻酔開始(点滴、感覚の麻痺はなく眠らせるだけの麻酔)、張り止めの点滴開始。退院まで24h点滴。

  • 30分ほどで手術終了

  • 2時間ほどで麻酔から覚め、手術台から病室へ移動(ストレッチャーで運んでもらいました)

  • 目が覚めたらすぐに軽食(おにぎり)を食べてOK。ただ、ほとんど食べれず。

  • 当日は尿管カテーテルで排尿。食事のときのみ起き上がって良い。

手術自体は短時間で終わり、静脈麻酔のため身体への負担も軽いものでした。術後の痛みもなく、手術による痛み・不快感は全くありませんでした。2〜3日は出血(茶色っぽい生理終わりかけのような出血)が続きました。

辛かったこと

・術後の腰痛:これは手術の際の姿勢が原因でした。下がってきた赤ちゃんをできるだけ上にあげるため、お尻を高くして手術をするので、腰に負担がかかってしまうようです。翌日にはだいぶマシになりました。

尿道カテーテルカテーテルで排尿されているのに、ずっと尿意がありました。カテーテルの角度を変えてもらうことで少しマシになりましたが、夜はほとんど眠れませんでした。

・張り止めの点滴:24h点滴なので、1〜2日で血管に炎症がおき、針の差し替えが必要になりました。差し替え自体はそれほど痛くないのですが、炎症が起きてくると腕が痛み、眠れないこともありました。最初は我慢してしまいだいぶ腫れてしまったのですが、2回目以降は早めに看護師さんに相談することができ、痛みが強くなる前に対処できました。長期間の入院になる方は、刺す場所が無くなったり、腕全体が痛くなったりと本当に大変みたいです。

・張り止めの副作用:張り止めの量は徐々に減らしていきます。最初の量が多いうちは副作用が強く、37.5度前後の熱が続きました。発熱しているので身体が熱く、眠れないことがありました。また、手足の震えが出て、お箸やフォークが使いづらかったです。

お風呂に入れない:退院まで1週間、シャワーも禁止でした。タオルで身体を拭いてもらったり、汗拭きシートでこまめに拭いたりしましたが、それでもやっぱり夏場なので臭かったです。

・コロナ禍で面会禁止:一週間誰とも会えず、大部屋でしたがカーテンは閉めっぱなしで他の患者さんとの交流も禁止でした。差し入れも都度看護師さんが消毒することになっていたので対応可能な時間は限られており、結局一度もお願いすることはありませんでした。

・ナプキン交換と膣剤投与:尿道カテーテルが外れるまでの間、ナプキンの交換は看護師さんにしてもらいました。また、毎日抗菌剤の膣剤を投与されました。妊娠〜出産まで誰もが経験することかもしれませんが、お下の世話をしてもらうのはやはり恥ずかしいものでした。看護師さんには本当に感謝です。

よかったこと

・ご飯の美味しい産院であったため、毎日3食のごはんとおやつが楽しみでした。栄養バランスが良かったのか、体重増えすぎで注意されていましたが、少しダイエットになりました。

・毎日2回、赤ちゃんの心拍確認をしてもらえる。これは安心なのと、元気な心拍を聞けて嬉しかったです。

・看護師さんに気軽に相談できる。お腹の張っているかどうかの確認方法を教えてもらい、退院後に自分でお腹の張りが分かるようになりました。また、お腹を触って赤ちゃんがどこにいるか教えてもらえ、退院後に自分でも分かるようになりました。

・職場の理解があり、すぐに休暇に入ることができた。

 

最後に

いいこともありましたが、入院生活はやっぱり辛いものでした。

生まれたばかりの赤ちゃんがたくさんの管に繋がれることがどういうことなのか、やっと理解することができ、母としての自覚が芽生えたと思います。点滴で腫れた腕を見ながら、赤ちゃんには元気に生まれてきて欲しいと心から思いました。

切迫早産になるまでの私達夫婦はお互いに自分のことばかりで、お腹に小さな命がいることへの責任がなく、親になる準備が全くできていませんでした。私たち夫婦にとっては、親になるために必要な経験だったかもしれません。とはいえ、トラブルがないのが一番!世の中の全ての妊婦さんが、ストレスなく安心して過ごせる環境が整うといいなと思っています。